介護の仕事で出てくるトラブルには、人間関係や要介護の事故などがある。人間関係については職員間だけでなく、要介護者間のトラブルも出てくるのが介護職ならではの特徴だ。
介護を受ける側の要介護者も人間なので、人によって話の合う合わないも出てきたり、年代が違うことによる問題も出てくる。要介護者間との人間関係や信頼関係をうまく築けないと、介護拒否をされることも出てくるので、これから介護職として働く方は注意が必要だ。職員間の人間関係も重要な連絡ミスなどが起きる原因につながってくるのだ。人間関係が大切なのはどの職場もそうだが、特に介護職は慎重になるべきである。
そして、高齢者の事故については「ハインリッヒの法則」が役に立つ。1つの大事故が発生するまでには、29件の軽微な事故があり、300件のヒヤリハット(ヒヤリとするような出来事)があるというものだ。もし、介護をしている時に事故には繋がっていないがヒヤリとすることが何度もあったら、それは大きな事故の元になる可能性もあるので注意しなければならない。介護施設によってはこのハインリッヒの法則を活用して、職員間で会議を行いヒヤリハットを洗い出して事故防止を行なっている所もあるのだ。
そのように事故防止に努めても事故は起きてしまうこともあるが、起きてしまった時には正しい対処が出来るように日頃から勉強や訓練を積むことも大切だ。事故対応のマニュアルをよく読んだり、研修に参加すれば万が一の時に役に立つだろう。